文化財

江田島市指定の文化財

区分

種別

番号

名称

所在地

指定

有形文化財

建造物

大原薬師堂の経石塔

大柿町大原2709

平成4年1月17

彫刻

十一面千手観音立像

江田島町

中央二丁目

昭和58年6月1日

神像二体

江田島町

津久茂二丁目

昭和58年6月1日

馬場観音堂の木造聖観世音菩薩立像

大柿町大原3703

平成4年1月17

大日堂の木造大日如来坐像

大柿町大原

平成4年1月17

美術
工芸

喚鐘

江田島町

津久茂二丁目

昭和58年6月1日

絹本著色准如上人画像

江田島町

鷲部一丁目

昭和58年6月1日

六角紫水の作品:硯箱

大柿町大原

平成4年1月17

六角紫水の作品:かきつばたの図

大柿町大原

平成4年1月17

10

大原十二景の絵馬

大柿町大原

平成4年1月17

11

小古江村の絵図

大柿町大原

平成4年1月17

12

瑞花双鳥八稜鏡

江田島町

中央1丁目

平成26317

書籍

古文書

13

古書籍 314冊

江田島町

中央一丁目

昭和58年6月1日

14

深江村の国郡志書出帳

大柿町大原

平成4年1月17

15

能美島志

大柿町大原

平成4年1月17

16

國郡志御用二付下志らべ書出し帖(控)

佐伯郡鹿川村

能美町中町

平成26317

17

國郡志御用二付下志らべ書出し帖
佐伯郡西能美嶋津久茂村 ヒカヱ

江田島町

中央一丁目

平成26317

18

能美島志

沖美町

岡大王

平成26317

19

佐伯郡両能美島寺社古跡覚書之扣

沖美町

岡大王

平成26317

民俗文化財

無形

20

田頭家大提灯献灯行事

江田島町

幸ノ浦二丁目

昭和58年6月1日

記念物

史跡

21

久枝家の五輪の塔群

江田島町

中央二丁目

昭和58年6月1日

植物

22

むくろじ

江田島町

津久茂三丁目

昭和63年3月25

23

古鷹山系のゲンカイツツジ

古鷹山一帯

昭和58年6月1日

 



古文書
古文書
市内に現存する歴史史料は、大きく分類すると現在の市政要覧的な「国郡志御用ニ付下調書出帳(帖))」と村の土地の基本台帳的な地詰帳と神社仏閣を記した「佐伯郡両能美島神社古蹟覚書帳」とに大別されます。
中でも「国郡志御用ニ付下調書出帳(帖))」は、広島藩が藩内の地誌「芸藩通志」編纂に際して各村々に提出させた記録である。
能美島志は大原の久保利右衛門が宝暦13年(1763)能美島各村の地勢・社(小祠)・寺院(小堂)などが記され、「国郡志御用ニ付下調書出帳(帖))」と共に江戸時代の島の状況を今日に伝えている。
これらの記録類は学びの館・大柿地区歴史資料館・能美図書館などに所蔵されている。
薬師堂の経石塔建造物
薬師堂の経石塔(きょうせきとう)江戸時代【大柿町大原 宝持寺】
高さ83cm 幅18.5mm 台座の高さ58cm

大原の薬師堂の境内にみかげ石でできた経石塔がある。4年に一度は訪れるという洪水や干ばつで、相次ぐ飢饉により死亡した人々の霊を供養するため、宝持寺住職の発願で薬師経を一字一石に写して埋め、経塚にして建てられた石塔である。表に「薬師経石塔」、側に「当邑横死消除一石一字写者也 安永2年(1773)癸巳5月吉旦 現宝持寺敬白」と刻されている。経石は一部掘り出され大柿地区歴史資料館で保管展示している。

十一面千手観音立像彫刻
十一面千手観音立像 鎌倉時代【江田島町中央二丁目 観音堂】
■檜一木造 ■高さ102cm ■作者不詳

この観音像は素朴な彫りに特徴があり、本格的な仏師によるものと推定され、
今も信者の熱い信仰を集めている。
千手観音入仏供養時棟札の裏に「東栄山洞仙寺本尊仏也」とあることから、
観音堂建立時、慶長5年(1600)既に廃寺であったとされる洞仙寺(現 教法
寺のある場所)の本尊であったのを、観音堂の本尊としたものと推定されている。
堂宇の向拝に「東栄山」という額が掲げられているのも、洞仙寺とのゆかりを物
語っている。

かきつばたの図美術・工芸

大原村(現大柿町)出身の六角紫水は、漆工芸界の先駆者として色漆の開発、また中尊寺金色堂、厳島神社社殿の修復にも輝かしい功績を残している。氏の作品としては珍しい「かきつばたの図」の彩漆の紙本額装と艶消しアルマイト箔で作った人物を貼り付けた硯箱が大柿地区歴史資料館に展示されている。











広島県指定文化財
区分 種別 番号 名称 所 在 地 指 定
記念物 天然記念物 鹿川のソテツ 能美町鹿川 昭和25年2月22日
大原のクロガネモチ 大柿町大原 昭和60年3月14日


鹿川大ソテツ鹿川のソテツ

ソテツは亜熱帯地域に自生しているが、昔から人家や寺の境内などに植えられ、その中には巨大な株に生長しているものが少なくない。
しかし、根回り周囲5mを越すものは比較的少なく、本樹は根元から大小の六支幹に分かれ、周囲の三支幹は他のほとんど倍長に達し。また各支幹には無数の珠芽(しゅが)が発生して奇観を呈し、ソテツでは広島県内有数の巨樹である。

大原のクロガネモチ大原のクロガネモチ

クロガネモチは、関東以西の本州、四国、九州、済洲島、琉球列島、台湾、中華人民共和国からインドシナ半島の暖帯ないし亜熱帯に自生する雌雄異株(正しくは雑株)の常緑広葉樹で、国内の巨樹は植栽木に多い。
大原のクロガネモチは、樹高17.16m、胸高幹囲3.9mの県内有数の巨樹で、国指定のものに劣らない大きさであることの外に、樹幹基部の異常肥大が学術上注目すべき資料であることも認められて県指定となった。特色ある根張りの例には、熱帯の湿性密林の巨樹にみられる板根があり、西日本のエノキ・ムクノキ・シイノキなどにその面影が見られる。